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Excel で支払期日を過ぎた未入金を自動で赤くする方法|条件付き書式に式を1つ貼るだけ

2026-10-30

入金日が空欄のまま支払期日を過ぎた請求を、目で探していませんか。

Excel の「条件付き書式」(決めた条件に合うセルだけ、色を変える機能)を使えば、そうした行がファイルを開いたときに自動で赤くなります。まずは答えからお見せします。

表を選んで、「条件付き書式」→「新しいルール」に、この1行を貼るだけ

=AND($E2="",$D2<>"",TODAY()>$D2)

→ こうなります(今日が 2026/11/15 の場合)

請求額支払期日(D列)入金日(E列)色
55,0002026/11/10(空欄)赤くなる(期日を過ぎて未入金)
22,0002026/11/15(空欄)ならない(今日が期日)
110,0002026/11/302026/11/27ならない(入金済み)

手順は5つで、式はコピーして貼れる形にしてあります。

見落としは、注意力の問題というより、表のつくりの問題です

たとえば、A商事への請求 55,000円。支払期日は11月10日。入金日の欄は空いたままなのに、気づいたのは月末だった——そんな見落としは、表をつけていても起こります。

期日を過ぎたかどうかを、毎回1行ずつ目で確かめるのは大変です。見落とした日数のぶんだけ先方への確認は遅れ、その間、55,000円は入らないままです。

全部の行を目で見ないとわからない表だから、見落とします。期日を過ぎた行に色がつけば、見るのは赤い行だけになります。

用意する表: 6つの列があればOK

次のような表を例にします。1行目が見出し、2行目から1件ずつ入れていきます。

ABCDEF
1請求日取引先請求額支払期日入金日入金額
22026/10/20A商事55,0002026/11/10
32026/10/31B工務店110,0002026/11/302026/11/27110,000

支払期日の出し方は、「20日締め翌月10日払い」の支払期日を Excel で自動で出すで紹介しています。

5つの手順: 期日を過ぎた未入金の行を赤くする

  1. A2 から F200 までを選ぶ。 A2 のセルをクリックしてから、F200 までドラッグします(件数が多ければ、もっと下まで)。必ず2行目から選び始めてください。 理由はあとで説明します
  2. 「ホーム」タブの 「条件付き書式」→「新しいルール」 を押す
  3. 「数式を使用して、書式設定するセルを決定」 を選ぶ
  4. 「次の数式を満たす場合に値を書式設定」の欄に、次の式をそのまま貼る
=AND($E2="",$D2<>"",TODAY()>$D2)
  1. 「書式」→「塗りつぶし」 で薄い赤を選び、「OK」を2回押す

これで、入金日(E列)が空欄で、今日が支払期日(D列)を過ぎている行が、赤くなります。

式の意味

AND は「3つ全部に当てはまるとき」という意味です。期日の当日はまだ赤くならず、翌日から赤くなります。

「$」をつける理由

$E2 の $ は、「列は E に固定、行は動いてよい」という印です。

条件付き書式の式は、選んだ範囲の左上(ここでは A2)を基準に書きます。A2 に書いた式が、B2・C2…と横に動いても、いつも E列と D列を見るように $ で列を止めています。行には $ をつけないので、3行目では $E3・$D3 を見てくれます。

手順1で「2行目から選ぶ」と書いたのは、このためです。A1 から選ぶと、式の「2」が1行ずれて、赤くなる行もずれます。

もう一歩: 「少なく振り込まれた」も見逃さない「状態」の列

入金日だけを見ると、請求額より少なく振り込まれた(一部入金)場合も「入金済み」に見えてしまいます。そこで、G列に「状態」を出す式を入れておくと、ひと目でわかります。

G1 に「状態」と入れ、G2 に次の式を貼って、下の行へコピーします。

=IF(C2="","",IF(N(F2)>=C2,"入金済み",IF(AND(D2<>"",TODAY()>D2),"期日超過",IF(N(F2)>0,"一部入金","未入金(期日前)"))))
入金の状況G列の表示
請求額まで入金された入金済み
入金が足りず、支払期日を過ぎた期日超過
一部だけ入金され、まだ期日前一部入金
入金がなく、まだ期日前未入金(期日前)

N(F2) は、入金額が空欄のときに0として扱うためのものです。一部だけ入金されたものも、期日を過ぎたら「期日超過」になるようにしています。

この列を作ったら、条件付き書式の式を次のように変えると、一部入金で期日を過ぎたものも赤くなります(手順は上と同じで、選ぶ範囲を A2:G200 にします)。

=$G2="期日超過"

確かめた例(今日が 2026/11/15 の場合)

請求額支払期日入金額状態赤くなるか
55,0002026/11/10(空欄)期日超過赤くなる
110,0002026/11/30110,000入金済みならない
33,0002026/11/1032,340期日超過赤くなる
22,0002026/11/15(空欄)未入金(期日前)ならない(今日が期日)
44,0002026/11/3020,000一部入金ならない

3行目のように、振込手数料を引かれて少なく入金された場合も、この式では「期日超過」になります。引かれた分をどう扱うか(先方に請求するか、こちらで負担するか)は、会社の決まりや取引先との約束によるので、担当の方や上司と決めておいてください。

赤くなるようにすると、入金の確認はこう変わる

赤くならない・おかしいときに見る4つのところ

Google スプレッドシートにも同じ関数があり、上の式は Excel と同じ式で動きます。

今日やること: 1つだけ

いま使っている請求・入金の表で、5つの手順を1回だけやってみてください。 赤くなった行があれば、それが「期日を過ぎて、まだ入金がない」請求です。

やってみて合わなければ、「条件付き書式」→「ルールの管理」でそのルールを消せば、元の見た目に戻ります。色をつけるだけなので、表の数字は変わりません。

自分の表をいじる前に、動きを見てみたいとき

ここまでの「状態の自動判定」と「期日超過は赤」を、最初から組み込んだ Excel ファイルを無料で配っています。

マクロ(自動で動くプログラム)は使っていない、ふつうの Excel ファイルです。税金の計算はしません。

▼無料版のダウンロード(BOOTH)
(2026年11月上旬に公開予定です)

件数が増えたら、有料版もあります(note): (2026年11月上旬に公開予定です)

(NeXA 編集部)